相続開始の原因
相続はいつ、どのようにして始まるのか。民法は、相続開始の原因について次のように定めています。
「相続は、死亡によって開始する」(民法882条)。
お気づきでしょうか、見事な五・七・五になっています。五・七・五の条文は、1000条を超える民法の中で、おそらくこれだけです。
民法が制定されたのは明治29年。正岡子規が活躍していた時代です。原案起草者の一人でる穂積陳重が、正岡子規と同じ現在の愛媛県の出身ということもあり、正岡子規の影響を受けたのではないかとも考えたのですが、民法制定時は、家督相続が定められていました。戦後の昭和22年に、家督相続が廃止され、現在の相続の形になりました。この改正の中心人物として、我妻栄がいます。我妻栄は、東京帝国大学で穂積陳重の指導を受けています。そうすると、やはり正岡子規の影響が…少し、難しいですね。
五・七・五の条文は、他の法令でも稀有な存在です。私の認識している他の五・七・五の条文として、次の2つを紹介いたします。
「学問の自由は、これを保障する」(憲法23条)。
「理事会は、すべての理事で組織する。」(一般社団法人及び一般財団法人に関する法律90条1項)。
文責:司法書士 松田健太郎
このコラムの監修者
- 司法書士
- 千葉県エリア担当
所属:松田事務所
相続太郎のホームページをご覧いただきありがとうございます。
司法書士の松田と申します。
司法書士をしていると、普通に生活していれば出会う事もなかったであろう人と、お仕事を通じて出会えることができ、面白いと感じております。しかも、マイホームの購入、ローンの完済、相続の開始等、皆様の人生において重要な節目に立ち会わせて頂くことができ、ありがたい職業です。
多くの方は、ご両親の相続を二度経験し、ご自身の相続を一度迎えることになります。相続と言っても、法律関係・税務関係・不動産売却等様々な要素が重なりあっております。一度や二度の経験では大変難しいものだろうと思います。幸いなことに、お客様から頂いたお仕事を通じ、様々な相続を経験してきました。お客様の相続を最善の相続にできるよう、私の経験をお客様に還元できればと思います。
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