戸籍広域交付制度とは

　令和６年３月１日より、戸籍広域交付制度が始まりました。
　従来、戸籍を取得するには、本籍地の市区町村で取得する必要がありました。そのため、戸籍が転々としているときには、それぞれの本籍地の市区町村で取得する必要があり、時間も手間もかかるものでした。戸籍広域交付制度が始まったことによって、本籍地以外の市区町村で戸籍が取得できることになりました。

お住いの市区町村と本籍地の市区町村が遠くても、戸籍が転々としていても、どこでも、まとめて、戸籍が取得できるようになりました。

　実際の運用状況については、ニュースで取り上げられているとおり、サーバーにアクセスが集中してシステムが上手く稼働しなかったり等、スムーズに戸籍を取得できるようになるには、しばらく時間がかかりそうです。

戸籍広域交付制度の利用方法について

　最後に、私が仕事でよく赴く市役所（市川市・船橋市・松戸市）に戸籍広域交付制度の利用方法について確認したので、まとめておきます。

　①　利用場所
　本庁だけでなく、出張所でも戸籍広域交付制度の利用ができるが、連絡所では、戸籍広域交付制度の利用ができないとのことです。
　②　予約の要否
　戸籍広域交付制度の利用にあたって、予約は不要とのことです。
　③　交付にかかる時間
　時間はかかるかもしれないけれど、基本的に即日交付とのことです。戸籍が転々としているときには、後日交付になることがあるとのことです。
　④　後日交付について
　後日交付の際にも、本人が受取りに行かなければいけないとのことです。

（文責：司法書士 松田健太郎）