戸籍にまつわる問題 その2
戸籍上で存命となっている親族の相続手続きを解決する方法
十数年前、あるご相談者様からこのような悩みが寄せられました。
「配偶者の母親が亡くなっているはずなのに、死亡届が出されておらず、戸籍上は除籍されずに存命のまま残っている。
そのため、兄弟姉妹との相続手続きが進まない。解決する方法はないか」という内容でした。
実録:戸籍訂正に向けた調査と手続きのプロセス
当方でも前例のない珍しい事例だったため、まずは市役所へ相談し見解を求めました。
役所からは「本人が死亡している客観的な証拠を提出してほしい」との回答があり、以下の手順で証拠集めを行いました。
- 病院への確認:
亡くなった際の入院先へ問い合わせましたが、数十年という月日が流れていたため、当時の担当医はおらず、
記録も残っていないため書類の発行は不可能でした。 - 現地調査と証拠収集:
ご依頼者が高齢で同行が難しかったため、記憶を頼りに場所を特定。
真夏の中、死亡日が刻まれている「お墓の写真」を撮影しました。 - 証言の取りまとめ:
葬儀に参列した親族の方々や、法要を執り行ったお寺から証言を聞き取りました。
最終的に、これら収集した資料を「上申書」として役所へ提出した結果、
無事に死亡扱いとして戸籍を訂正してもらうことができ、相続手続きを進めることが可能となりました。
【専門家からのアドバイスと注意点】
現在は役所の対応や運用が変わっている可能性があり、各市区町村によって求められる書類も異なります。
もし同様のお悩みをお持ちであれば、まずは一人で悩まず、
お近くの司法書士などの専門家へ相談されることを強くお勧めします。
このコラムの監修者
あさぎりもとはる朝霧元晴
- 司法書士
- 岡山県エリア担当
所属:司法書士法人朝霧事務所
司法書士の朝霧元晴と申します。
生まれ育った岡山市で司法書士事務所を開業して約26年になります。開業以来、不動産に関する様々な案件をご依頼いただいて来ましたが、ご相続の登記名義変更に加えて預金や株式等、不動産以外のご遺産の承継手続きのご依頼も昨年来、増えております。岡山へお住まいの方はもちろん、県外にお住まいで親御さんが岡山にいらっしゃる方からのご相続やご生前の対策に関するメールでのお問い合わせ、オンラインでのご相談も土日や18時以降も含め、柔軟に対応させていただきます。お気軽にお問い合わせください。
あさぎりもとはる朝霧元晴
司法書士の朝霧元晴と申します。
生まれ育った岡山市で司法書士事務所を開業して約26年になります。開業以来、不動産に関する様々な案件をご依頼いただいて来ましたが、ご相続の登記名義変更に加えて預金や株式等、不動産以外のご遺産の承継手続きのご依頼も昨年来、増えております。岡山へお住まいの方はもちろん、県外にお住まいで親御さんが岡山にいらっしゃる方からのご相続やご生前の対策に関するメールでのお問い合わせ、オンラインでのご相談も土日や18時以降も含め、柔軟に対応させていただきます。お気軽にお問い合わせください。
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